プ......
今日の紫耀は変。
なんかそわそわしている。
おかしい。
しかも今夜料理するからジンは座って待ってろよって。
「はい、来ましたよ、ガパオライスで~す!」
『すごい!いい匂い!』
「もちろんだよ!」
『……?』
「どうした?早く食べてみてよ。」
『いや、紫耀の分は?』
「俺は…あ、あとで食べるから、まずはジンの感想が知りたいの!」
『え……一緒に食べようよ。』
「いいから…あ、それともあんーして欲しい?」
『じ、自分で食べるから!もう、変だな今日の紫耀は…』
「そんなそんな、気のせいだよ。はいよく噛んでね、ゆっくりでいいよ。」
『子供じゃあるまいし…』
「ほら食事中は喋らないの。」
『わかってるようるさいな…』
「はい、一口目!ゆっくり噛んで、ゆっくりだよ、三十回噛んてからね。」
『……』
「何かない?」
『何かって?』
「まだか…じゃ、二口目!はい、今回もゆっくりでだよ。」
『何よ……』
「いいから食べて食べて!」
『……』
「今度は?」
『うん、たまご……』
「違うな。」
『違うって何よ、もう!』
「ちょ、ちょ、ちょっとそんな早くしないで、ね、お願いだから!」
『う、あっ。』
「どうした!?」
『なんか……』
「……」
『コリコリしてる。』
「それ!」
『なにこれ、石?』
「石じゃねぇ!ダイヤなの!!」
『え!?』
「あ、言っちゃった……とにかくペってやって、ほら!」
『ペッ。』
『指輪?』
「そう!」
『じゃ、言わないの、何か、セリフとか……』
「ちょっ、今から言うよ。もう。あ、あの神宮寺勇太さん。」
『はい……』
「俺、平野紫耀と、結婚してくれないか!?」
『はい、喜んで!』
「やった!えっと、えっ、じゃ嵌めるよ……」
『まっ、ちょっと待って……』
「え、嫌なの!?」
『違う……あ、あの、ヨダレ……』
「あ、そっか、んじゃ洗ってくるね」
「はい、改めまして、神宮寺さん、俺の嫁になってください!」
『何よ、嫁って、もう。はい、もう何でもなってやるよ。』
「はい、嵌めるね。」
『嬉しい。綺麗……』
「ジン指細いから、女性サイズも全然余裕だね。」
『それ、褒めてる?』
「褒めてるよ、奥さん~」
『ちょっと、まだ入籍してないからね。』
「はいはいはい。そんでハニームーンはどこに行きたい?俺らたぶん、お正月明けから暇になるからさ。」
『ふん……』
「北海道?福岡?それとも海外?」
『ハワイもいいよね。』
「いいね!」
『けどまぁ、俺今一番行きたい場所って知ってる?』
「え、どこ?」
『ふふ、紫耀のそばだよ。』
「……あーもう、ご飯やめた!」
『え、ちょっ、どうした?』
「今からジンを食うぞ。」
『えぇー』
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